生まれながらにして生き別れた双子の雪江と琴江。当時は双子が生まれると不吉だった「忌み子」と呼ばれ、捨て子養子に出された琴江。それから二十数年後、父親が遺体で発見される。自殺と断定する警察、動揺する雪江、父を想い悲しみに暮れている。慰める夫の一平。ある日、遺産手続き人として川上家に介入してくる、弁護士の佐川、「遺産相続」をめぐり雪江夫婦に性的圧力をかけて行く佐川。父の意志に従い、必死に家を守ろうとする雪江だったが、姉の琴江と育ての親である佐川の二人の淫謀は果てしなく続いて行った…。